重度ASDの子どもに対するAAC技術「EC+」の効果、さ
本ブログ記事では、2025年6月に発表された最新の研究成果から、発達障害(ASDやADHDなど)や知的障害に関する多角的な知見をご紹介しています。ASDに関しては、ポルトガル・アゾレス諸島での有病率調査や、中国におけるインクルーシブ教育への保護者の参加意識、言語発達の下位群と家庭環境との関連、幼児期における遠隔診断ツール「TELE-ASD-PEDS」の妥当性や信頼性、重度ASDの子どもに対するAAC技術「EC+」の効果、さらにはCHD8-Notch経路を介した分子メカニズムと治療標的の探索、摂食障害(ARFID)を併発した重症事例の支援など、さまざまな角度からの研究成果が紹介されています。ADHDに関しては、学校における適応的な機能を多面的に評価する新たな評価ツール(AFSQ)、眼球運動を用いた診断・介入への応用可能性、乳児期の生理指標と視線行動による予測、成人におけるストレスとの遺伝・環境相互作用の分析など、診断・支援・予防に資する研究が展開されています。さらに、発達性協調運動障害(DCD)のある青年の視点を取り入れた支援ニーズの調査や、知的障害に対する社会的態度を改善するためのプログラムに関する体系的レビューも取り上げられており、全体として、発達障害や神経多様性に対する理解と支援のあり方を深める内容となっています。