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28 posts tagged with "2025/11"

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重金属曝露と子どものASDリスク・症状の重さの関係について

· 17 min read
Tomohiro Hiratsuka
CEO of Easpe, Inc

このブログ記事では、①自閉スペクトラム当事者の自殺リスクに特化した支援・介入を世界の文献から整理し、「ニューロアファーマティブで当事者主導の自殺予防モデル」がまだ大きく不足していることを示したスコーピングレビュー、②E3ユビキチンリガースをコードする遺伝子UBR5の機能喪失変異が、自閉スペクトラム症と発達遅滞・知的障害を伴う非典型な神経発達軌道と関連しうることを複数症例+文献レビューで示したゲノム医学研究、③鉛・水銀・カドミウムなどの重金属曝露と子どものASDリスク・症状の重さに相関がある可能性を示しつつも、因果関係はまだ不明で標準化された縦断研究の必要性を強調したシステマティックレビュー、④成人ADHDでは「反応気質」よりもむしろ努力的統制(自己調整力)の低さが、不注意・多動衝動の両方と強く結びついており、従来のDual-Pathwayモデルを修正しつつ、自己調整スキルへの介入の重要性を示した気質研究――という、発達障害領域における自殺予防、遺伝要因、環境要因、気質・自己調整の4つの視点から最新知見を紹介しています。

歌う鳥キンカチョウを用いたバルプロ酸ASDモデルの条件設定

· 34 min read
Tomohiro Hiratsuka
CEO of Easpe, Inc

この記事全体では、主に自閉スペクトラム症(ASD)とADHDをめぐる**「早期発見・診断後フォロー」「当事者のアイデンティティと生活の質」「介入・支援のデザイン」「教育現場でのインクルージョン」**に関する最新研究がコンパクトに紹介されています。具体的には、乳幼児期の自閉症スクリーニング後に誰が診断評価に来るのかという参加要因、歌う鳥キンカチョウを用いたバルプロ酸ASDモデルの条件設定、幼児の反復行動(RRB)の因子構造の違い、深層学習+強化学習によるASDの早期診断と個別化介入の試み、新規診断家庭を支えるFamily Navigationの効果など、ASDの「見つける・つなぐ・支援する」研究が並びます。一方ADHDでは、思春期の診断アイデンティティ(“自分はADHDだ”という捉え方)が生活の質を左右する量的研究や、トルコの医学生・医療者ADHD当事者の質的研究、さらに10代の心理的ウェルビーイング・飲酒/喫煙・運動と神経心理機能(ADHD様症状やhot EF)の関係をPCAで分析した研究が紹介されています。加えて、ブラジルとポルトガルの教師が感じるインクルーシブ教育資源と実践の違いを比較した研究も含まれ、当事者・家族・専門職・学校という多層の文脈で、神経発達症とその周辺支援を立体的に捉えるラインナップになっています。

自閉症児・青年の身体活動参加を「強み」とファシリテーターの観点から整理したレビュー

· 50 min read
Tomohiro Hiratsuka
CEO of Easpe, Inc

この記事全体では、主に自閉スペクトラム症(ASD)やADHD、知的障害などの神経発達症を対象にした、運動・音楽療法・教育・就労・医療・遺伝・メンタルヘルスにまたがる最新研究を幅広く紹介しています。具体的には、自閉症児・青年の身体活動参加を「強み」とファシリテーターの観点から整理したレビュー、深層学習を用いた感情認識×音楽療法システムによるASD児の社会性向上、インクルージョンを「通常級在籍」ではなく子どもの安心・関係性・環境から捉え直す保護者視点の質的研究、米墨国境の文化応答的な自閉症支援実践、ASDモデルマウスに対するAMPK活性化薬の前臨床研究やエジプト集団でのCNV解析、不妊治療とASDリスクの関連否定、Renpenning症候群の新たな症例報告、ADHD児の抑制機能を高める最適な運動条件のメタ分析、ADHD医師(眼科医)の強みと困難に関する論考、ADHDと逆境体験・成人期の心理的苦痛を結びつける大規模調査、タイにおける自閉症の新入社員の組織社会化、日本の成人向けにインクルーシブな健康教育教材の有効性と課題を検討した研究などを取り上げており、「欠損モデルから強みベース・関係性・環境調整・個別化へ」という共通する流れが浮かび上がる構成になっています。

自閉症幼児の共同注視状態と“社会的動機づけをもつ言語”の関係

· 38 min read
Tomohiro Hiratsuka
CEO of Easpe, Inc

この記事全体では、発達性協調運動障害・自閉スペクトラム症・ADHDといった神経発達症をめぐる最新研究を幅広く紹介しており、内容は①DCD児の「運動×抑制」課題の長期的な困難、②自閉症幼児の共同注視状態と“社会的動機づけをもつ言語”の関係、③ASD/ADHD特性と努力的統制が小学校→中学校のメンタルヘルスに与える影響、④自閉症特化型と汎用トランスダイアグノスティックEBIを比較する実装研究プロトコル、⑤保育現場におけるASD児の「参加」の質と教師の理解不足、⑥自閉症コミュニティと共同で開発された自殺予防プログラムFLAPS、⑦前帯状皮質タウリン低下とASDの反復行動の関連、⑧ASD青年におけるIQと実行機能の関係、⑨ADHDを概日リズム障害として捉えクロノセラピーの可能性を論じる展望論文、⑩自閉症児のトラウマ暴露とPTSD評価の課題、といった症状メカニズムから教育実践・メンタルヘルス支援・実装科学までを一気通貫で押さえる構成になっています。

ADHD若者の「逃避・社会的補償」に根ざしたSNS依存の特徴

· 35 min read
Tomohiro Hiratsuka
CEO of Easpe, Inc

このブログ記事全体では、2025年11月時点の発達障害・神経発達症をめぐる最新研究を横断的に紹介しています。具体的には、超希少な19q12関連ASDに対するエヌトレクチニブのドラッグ・リポジショニング候補を示したトランスクリプトーム研究、ADHD若者の「逃避・社会的補償」に根ざしたSNS依存の特徴、ASDにおけるオキシトシン/OTRシステム異常と今後の精密医療的アプローチ、フランス語DLD児の機能語使用プロファイル、MID/BIF児に集中する社会経済的不利とメンタルヘルス・ケア格差、ヘブライ語話者のディスレクシア発達経路と幼稚園期スキル(特に形態意識)の予測力、ASD成人と非ASD成人のアイコンタクト経験の質的比較、ASD・ADHD・チック症に共通する腸内細菌叢の組成変化、柔道クラスにおけるIDD参加者のインクルージョンを阻む・支える要因、中国版BeDevelによる乳幼児ASDの高精度スクリーニング検証、そしてASD成人のトラウマ・心理的苦痛・自殺関連行動の関連を示した大規模調査などを取り上げており、「診断・バイオマーカー・環境要因・支援実践」をつなぐ知見がコンパクトに整理されています。

自閉スペクトラム児にとって理想の“遊び空間”とは?

· 7 min read
Tomohiro Hiratsuka
CEO of Easpe, Inc

本記事では、自閉スペクトラム症(ASD)に関連する最新研究として、①自閉症特別支援学校の遊び環境をAHP×GRAで定量評価し、安全性と感覚配慮が最重要と示した研究、②ASDおよび統合失調症における脳皮質厚の左右差を大規模ノルムモデルで検証し、個人レベルの異常はほぼ見られずバイオマーカーとしての有用性が否定された研究の2本を紹介している。いずれも「環境デザイン」や「神経基盤」に関する既存仮説にデータで切り込み、ASD支援の科学的根拠を更新する内容となっている。

ASD児の親における心理的ニーズ・うつ・育児ストレスの相互関係

· 37 min read
Tomohiro Hiratsuka
CEO of Easpe, Inc

この記事では、発達障害・自閉スペクトラム症(ASD)・ADHD・DCDなどに関する最新の介入研究・評価ツール・メカニズム研究を一気に俯瞰しています。具体的には、ASDの食行動を評価する尺度の整理と課題、DCD児に対するLife Kineticトレーニングの効果、ASD児のメタファー理解を高めるストーリーベース思考マップ介入、ASD児の親における心理的ニーズ・うつ・育児ストレスの相互関係、ASDの感覚異常をE/IバランスとiPS細胞アセンブロイドで捉える基礎研究、ADHD児へのケフィア介入や性差を含む注意機能研究、知的障害の若者の家族関係と自立の質的研究などが含まれます。さらに、ADHD高校生のバランス・認知検査スコアの大規模データ解析、ASDと統合失調症成人向けの社会認知+SST統合プログラム、顔画像による軽量ASDスクリーニングAIモデル、ICF-CYに基づくASD児の適応的体育プログラム、そしてfNIRSとGo/No-Go課題を用いてメチルフェニデートの効果を多面的に評価した研究が紹介されており、評価・支援プログラム・テクノロジー・基礎神経科学がそれぞれどのように発達障害支援の可能性を広げているかをコンパクトに押さえた構成になっています。

発達性言語障害(DLD)の幼児にADHDが重なると何が違う?

· 10 min read
Tomohiro Hiratsuka
CEO of Easpe, Inc

この記事全体では、発達障害を「ことば」「こころ」「からだ・腸内」の三方向から捉え直す最新研究を紹介しています。1つ目は、発達性言語障害(DLD)の幼児にADHDが併存すると、睡眠・消化器症状・微細運動・行動問題・自閉傾向まで広く困難が増えることを示し、言語だけでなく多領域をセットで評価すべきと提案する研究。2つ目は、自閉スペクトラムの若者へのインタビューから、自律・人とのつながり・感覚過負荷からの解放・特定の興味の追求など8つの「ケイパビリティ」を抽出し、“よく生きる(フローリッシュ)”ための条件を当事者視点で整理した研究。3つ目は、ASDと関連する腸内細菌代謝物p-クレゾールが脳内のドーパミン/ノルアドレナリン合成酵素を直接阻害し、社会行動の低下を引き起こすことを示し、腸内環境とASDの社会性の問題を分子レベルでつなぐメカニズムを提示した研究です。

病院と家庭が連携したASD児への協働DTT

· 32 min read
Tomohiro Hiratsuka
CEO of Easpe, Inc

このブログ記事では、発達障害・自閉スペクトラム症(ASD)・ADHD・学習障害(LD)に関する最新の学術研究を横断的に紹介しており、内容は大きく①脳・行動レベルのメカニズム解明(GraphSAGEを用いたASD児P300脳波分類、メチルフェニデートによるADHD児の脳ネットワーク安定化、感覚処理と反復行動をつなぐ不安メカニズム、ASDとFXSの早期コミュニケーション差、ASD児の自閉特性・行動問題・パーソナリティのネットワーク構造、ADHD児の実行機能プロフィールと性差)、②介入・支援プログラムの効果検証(LD生徒へのプロアクティブ・コーピング介入、ADHD児向け乗馬×作業療法ASTride、病院と家庭が連携したASD児への協働DTT)、③家族・学校・制度といった環境側の視点(自閉症児を育てる親のストレスと共同養育の実情、二次学校における自閉症生徒のメンタルヘルス支援とスクールリーダーの課題認識)にまたがっている。

ノルウェーのASD児の就学移行を支える早期計画・ルーティン継続・機関連携の実践

· 25 min read
Tomohiro Hiratsuka
CEO of Easpe, Inc

本記事では、発達障害や精神医療をめぐる最新研究・社会動向として、①ADHD薬を起点に抗うつ薬・抗精神病薬などへ“多剤処方”が雪だるま式に広がる実態とその長期リスク、②CDCが「ワクチンは自閉症を引き起こさない」という断定表現を修正し論争を招いている状況、③ASD・発達遅延・知的障害・難聴児の遺伝学的検査へのアクセスが保険や人種によって大きく制限されていること、④妊娠期の大気汚染曝露(特に妊娠中期のPM2.5/PM10など)がASDリスクを高める可能性、⑤ADHD児へのtDCSが報酬処理指標(RewP)を変化させうること、⑥自閉症成人におけるBPD併存が自殺関連の精神科救急受診と強く結びつくこと、⑦ノルウェーのASD児の就学移行を支える早期計画・ルーティン継続・機関連携の実践、⑧STEM教育・シリアスゲーム・保護者参加を組み合わせた特別支援教育の有効性、⑨乳児期からの運動の微細な違いを捉えるデジタル運動指標(DMMs)がASD早期発見の有望なバイオマーカーでありつつ標準化・倫理などの課題を抱えていること、という9本の研究・報告を横断的に紹介している。