ASDにおける社会的動機づけの低さと不安・抑うつとの関連
本ブログ記事では、ADHDおよび自閉スペクトラム症(ASD)を中心とした発達障害領域の最新研究を横断的に紹介している。具体的には、①ADHD児に対する「認知×運動」統合プログラムのランダム化比較試験により、運動が中核症状を改善し、とくに実行機能を強く高める可能性が示された研究、②ASDにおける社会的動機づけの低さと不安・抑うつとの関連を示したメタアナリシス、③精神疾患を診断別ではなく腸内細菌“菌種別”に再整理し、共通する炎症関連マイクロバイオーム変化を示唆したレビュー、④ASD児において運動スキルが体力を介して社会機能に影響することを示した媒介分析研究、⑤母子分離ストレスモデルマウスにおける神経炎症と自閉症様行動に対するシンバスタチンの改善効果を示した基礎研究、などを取り上げている。全体として、行動・認知・身体活動・炎症・腸内環境といった多層的要因から発達障害を捉え直し、非薬物介入や生物学的メカニズムの可能性を探る研究動向を整理した内容である。
