自閉症支援にデジタル技術をどう組み込むか
本記事では、2026年9月12日に公開・掲載された発達障害・神経発達症関連の研究と、Frontiersで新着公開された自閉症支援のデジタルヘルスレビューを紹介しています。今回は、自閉症支援にAIや遠隔医療などの情報技術をどう組み込むかを整理したナラティブレビューを中心に、自閉症のある若者のオンラインデート経験、ASD児への音楽療法、神経発達障害児の問題的メディア使用と睡眠、ADHD・自閉症・反抗挑発症状・学業困難の重なり、自閉症の精神的苦痛を推定する行動プロフィール、WISC-Vから発達障害児の認知サブタイプを探す研究、オメガ脂肪酸補充と炎症性サイトカイン、小児歯科におけるASD支援の統合的枠組みを取り上げます。
全体として、発達障害支援では、技術を導入すること自体が目的ではありません。本人と家族がアクセスしやすく、専門職が安全に使え、学校・医療・家庭の支援が途切れにくくなるかが重要です。自閉症やADHDのある人の生活には、対人関係、恋愛、睡眠、食事、身体感覚、学習、歯科受診など多くの場面が関わります。支援は一つの診断名や一つの介入法だけで完結せず、生活の中で実際に使える形へ設計する必要があります。
