自閉症児者の運動参加を支援につなげるには
本記事では、2026年9月25日に公開・掲載された発達障害・神経発達症関連の研究を紹介しています。今回は、知的障害を併存する自閉症の青年・若年成人が、組織化された運動よりも散歩などの日常的な非組織化活動に多く参加している一方、中高強度身体活動は推奨量に届きにくいことを示した研究を中心に、ASD児の社会的スキルに対する運動介入のメタ解析、ASD青年のサイバーいじめ被害に関するスコーピングレビュー、拡張現実を使ったナラティブ課題、神経多様な幼児に向けたウェアラブル神経画像研究の共創、ASXL3と甲状腺ホルモン軸に関する基礎研究、成人ADHD診療体制の公平性をめぐる論考を取り上げます。
全体として、発達障害支援では、介入名そのものよりも「本人が日常生活の中で参加できる形になっているか」が重要です。運動、音楽、AR、遠隔技術、神経画像、薬物療法、遺伝子・ホルモン研究はいずれも有望な入口を持ちますが、それぞれのエビデンスの強さ、対象者、負担、環境条件は異なります。支援を設計する際には、本人の感覚特性、家族の実行可能性、地域資源、学校や医療の導線を合わせて考える必要があります。
