ラテンアメリカにおける行動分析の規制
このブログ記事では、発達障害や行動分析、メンタルヘルス、言語発達、食欲不振症における自閉症特性など、幅広い学術研究が紹介されています。具体的には、自閉症の若年成人の感情認識スキル、ラテ ンアメリカにおける行動分析の規制、PECSの口腔衛生への効果、ブタを用いた自閉症研究モデル、学校でのメンタルヘルス支援の実装科学、妊娠中の運動と子どものADHDリスクの関係、成人ADHDにおける社会的認知、神経性食欲不振症患者における自閉症特性の関連、スウェーデンの新しい幼児言語スクリーニングの精度評価が含まれています。
学術研究関連アップデート
Young Adults with Autism May Possess Typical-Level Skills in Identifying Emotions from Person-in-Context Images
この研究は、自閉症スペクトラム障害(ASD)の若年成人が顔以外の要素(体全体や背景の状況)からの視覚情報を用いると、感情認識の精度が向上するかどうかを調査しました。自閉症の若年成人15人と定型発達の若年成人15人が、顔のみ、体全体のみ、体全体と背景を含む3種類の画像から感情(恐怖、怒り、嫌悪、幸福、悲しみ、驚き)を識別しました。その結果、自閉症の若年成人は、体全体と背景を含む画像で感情を識別する精度が向上し、定型発達の参加者と同等の正確さで感情を特定できることが分かりました。この結果は、自閉症の若年成人が実際の場面で感情を認識する能力向上に役立つ可能性があり、将来的な評価や介入に示唆を与えるものです。
Regulation of Behavior Analysis in 15 Countries of Latin America: Assessing the Challenges and Opportunities for Implementation of the Science
この論文は、ラテンアメリカ15カ国における行動分析の規制状況を概観し、各国の規制や法律、制度の範囲を調査しています。行動分析は、世界的に発展中の分野ですが、国ごとに基準が異なるため、質や実施範囲にばらつきが生じています。ラテンアメリカでは、行動分析分野が比較的新しく、専門家が実践を確立・拡大する上で、規制の欠如が大きな課題となっています。本論文は、行動分析の実施と規制における課題や機会を明らかにし、持続可能な規制フレームワークを構築するための取り組みに貢献することを目的としています。