個別支援計画を作成するときには、児童のアセスメント が必要となってきます。アセスメントがきちんとされていなければ、児童の課題も目標も曖昧で具体性のないものになり、後々のモニタリング・評価に影響を与える可能性があります。
はじめに
個別支援計画を作成するときには、児童のアセスメントが必要となってきます。アセスメントがきちんとされていなければ、児童の課題も目標も曖昧で具体性のないものになり、後々のモニタリング・評価に影響を与える可能性があります。
アセスメントには標準化されたアセスメントツールを用いる方法と、聞き取りや行動観察による方法が実施されています。
今回は、アセスメントについて、アセスメントツールとはという点から、種類、違い、どんな情報が得られるのかなどに関して詳解していきます!
個別支援計画の作成における全体の流れについては、こちらで詳解しています。
https://www.easpe.com/blog/article/41
なぜアセスメントツールが重要なのか
個別支援計画の作成するにあたり、児童の実態把握、実態に即した目標の設定、具体的な支援内容の明確化が必要です。また作成した個別支援計画に沿って支援を実施したのちに支援効果に関して評価も必 要となってきます。アセスメントは、特に個別支援計画における実態把握・ニーズの把握に繋がっています。
計画に大きく関わるアセスメントの精度をより上げるためには、アセスメントツールを使用することが重要です。発達障害のように、はっきり目に見えない知的・社会的ハンディキャップを可視化し、必要な支援を提供するために、アセスメントツールを使って客観的な数値化を行うことが有効な手段となります。
しかしながら、実施にあたる資格要件がかなり高いという背景もあり、福祉施設・事業所での標準化されたアセスメントツールの普及率は2割に止まります。(2012年時点)
引用:特定非営利活動法人 アスペ・エルデの会「発達障害児者支援とアセスメントに関するガイドライン」
アセスメントツール全般の利用状況 機関種別ごとのアセスメントツール全般の利用状況を表2に示す。ただし、機関によっては医療機関と他の機関を併設するものもあったため、それらの機関については医療機関の集計にのみ含めた(以下の集計も同様)。医療機関や児童相談所では一般的ツールの普及が進んでおり、いずれも9割を超えていた。発達障害者支援センターや保健センターでは、一般的ツールを利用している機関は7~8割にとどまった。福祉施設・事業所では、一般的ツールの普及率は2割以下ときわめて低く、独自のツールを利用するか、いずれのツールも利用していない機関が大部分であった。