神経発達症を診断名ごとではなく、横断的なスペクトラムとして捉え直せるか
本記事では、2026年7月1日に公開・掲載された発達障害・神経発達症関連の研究を紹介しています。今回は、ADHD・自閉症・学習障害・言語や運動の困難を横断する「神経発達スペクトラム」、自閉症児者の不安・抑うつに関わるいじめ被害と親のメンタルヘルス、ADHD児の情動的な干渉制御、自閉症児の学校生活が不安定化する制度的要因、知的障害のある人を建築研究の共同研究者として位置づける方法、自閉症幼児の共同関与を支える養育者方略とストレスの関係を取り上げます。
全体として、発達障害支援を診断名ごとのマニュアルとして考えるだけでは不十分であることが見えてきます。神経発達特性は複数の領域にまたがり、学校、家庭、親子関係、いじめ、建築環境、支援者の余力といった社会的・環境的条件の中で生活上の困難として表れます。そのため、評価や介入では、本人の特性だけでなく、環境の柔軟性、支援者の負担、本人の参加権、制度の設計を同時に見る必要があります。
