デジタル発達スクリーニングを支援につなげるには
本記事では、2026年9月24日に公開・掲載された発達障害・神経発達症関連の研究と、Frontiersで新着公開されたASD動物モデルにおける細胞外小胞治療の系統的レビューを紹介しています。今回は、デジタル発達スクリーニングが高い判定精度を示しても、診断フォローアップに進まなければ支援につながらないことを示した研究を中心に、神経多様性を自認する中高生の物質使用リスク、ASD児者の遠隔医療利用と医療アウトカム、日本の神経発達症児における社会的時差ぼけと睡眠潜時、夜尿症とADHD・ASDの関連、TCF20関連神経発達症の新規症例、ASDモデルマウスにおける前頭前野θ同期、幹細胞由来細胞外小胞の前臨床エビデンスを取り上げます。
全体として、発達障害支援では「見つける」ことと「支援につなげる」ことを分けて考える必要があります。スクリーニング、遠隔医療、脳活動操作、細胞外小胞といった技術は重要ですが、本人と家族が次の一歩を踏み出せる設計、生活上の困難を幅広く捉える視点、そして前臨床研究を過大評価しない慎重さが欠かせません。
