ADHDの症状・努力ディスカウント・不健康な生活習慣の関連性
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このブログ記事では、2025年に発表された研究「ADHDの症状・努力ディスカウント・不健康な生活習慣の関連性」について紹介しています。研究では、若年成人181名を対象に、ADHD傾向が高い人ほど「努力が必要な報酬」を避けやすく(=努力ディスカウント)、喫煙や運 動不足などの不健康な生活習慣と結びつきやすいことが明らかにされました。これにより、ADHD支援においては行動特性だけでなく生活習慣への包括的なアプローチが必要であることが示唆されています。
学術研究関連アップデート
Association between ADHD symptoms, physical effort discounting, and unhealthy lifestyles in adults
🧠 研究の背景と目的
ADHD(注意欠如・多動症)は子どもだけでなく大人にも見られる神経発達症です。しかし、大人のADHDは見過ごされがちで、十分な対処がされていないのが現状です。
最近の研究では、ADHDのある人は以下のような**「不健康な生活習慣」**と関係していることが示唆されています:
- 運動不足(座りっぱなしの生活)
- 喫煙・飲酒・薬物使用
- 「努力を避けやすい」傾向(=努力ディスカウント)
この研究では、ADHDの症状と、努力をどのように評価するか(努力ディスカウント)や生活習慣との関係を調べました。